屋上防水工事③
2019年12月08日
こんにちは!
松阪市で雨漏り・防水・塗装の事ならいつき家
代表の上月です。
今日は工事中の現場を例に、
雨漏りの主な原因とその対策について書きます。
まず、簡単な断面図を書きましたのでご覧ください。
コチラのお宅は陸屋根(水勾配だけの屋根)で、
元々、平場と立上り部分には防水材がありましたが、
笠木の裏側には防水材はおろか、
鉄骨材が丸見えになっていました。
そこで、今回は写真(赤↓)のように、
鉄骨材に防水下地の合板を張り、
その上に防水材を塗布しました。
下地材と外壁の隙間は写真(青〇)の部分に、
これからシーリングを充填していきます。
最後に鋼板製のコの字の形をした笠木を設置します。
こんなやつです↓
この笠木と外壁の間は隙間があり、
台風などの強い風雨にさらされると、
笠木と壁の間を雨水が上がります。
既存の状態で雨水が上がると、
外壁の上部に達し、
外壁と構造材の間に入ってしまいます。
もし同じことが屋上平場側で起こると…
内壁を伝い室内天井から雨漏りが発生します。
雨漏りのメカニズムが分かっていれば、
雨漏り調査も改修計画も立てることができます。
と書いてしまえば簡単に感じるのですが、
これがなかなか難しいんです。
建築のプロでもあっても、
長年雨漏りを止められない現実が、
それを物語っていますね。
ちなみにこちらのお家の場合、
雨漏りの原因は構造上の問題と、
経年劣化によるものでした。
今回のように分かりやすく雨漏りしてくれていると良いのですが、
通常の屋根形状で、素材がスレート(俗にゆうカラーベスト)等の場合、
小屋裏に登り検査しないと雨漏りを発見できないケースが多いです。
もしスレート屋根で築10年を超えている場合は、
一度、雨漏り調査と修繕のプロに
小屋裏の調査依頼をお勧めします。
もちろん当社でも、
目視調査は無料で行っておりますので、
お気軽にご相談ください。
それではまた!